超スパルタ教育 ”Tiger Mother"を読んだ感想 📕

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10年前、2011年にアメリカでベストセラーになり賛否両論を巻き起こした”Battle Hymn of the Tiger Mother”という本を読んでみた📚 邦題ではTiger Mother (教育ママという意味)と言い、著者のMs.チュアは優秀な中国系アメリカ人の母親(イエール大学法科大学院教授。獅子は子を千尋の谷に突き落とすごとく、敢えて、娘二人に厳しい環境を課すことで生きる力を付けさせようとした実話を綴っている。そして欧米式のゆとり教育を全否定している。この本は欧米の親に対して小馬鹿にしたような上から目線の論調が批判のマトになったのだろうと思う😔挑発的な考えを連発し、論争を呼んだ本なので一読の価値はあると思う。特に小さいお子さんのある方にとって考えさせられる本です📖



具体的にMs. チュアが娘たちに課した禁止事項は以下の通り⇩

 

  • 友人宅🏠の”お泊り”に参加すること(これは欧米では頻繁にある子供の楽しみ)
  • 友達と遊びに行くこと (これもPlay Dateといい、学校終わった後も仲良し仲間と頻繁に遊ぶ)
  • 学芸会に出演すること (欧米では演劇は大事な活動で推奨されている)
  • 学芸会に出演しないことに関して不平を言うこと
  • テレビ鑑賞📺やコンピュータ・ゲーム🎮 
  • 自分で課外活動を選ぶこと (アメリカでは課外活動に参加することは大いに賞賛されている)
  • A以外の成績を取ること 
  • 体育と演劇以外の全教科で1番にならないこと
  • ピアノ🎹とバイオリン🎻以外の楽器を弾くこと

 

なんという過酷な人生を娘に強いているのだろう、、と苛立ちさえ覚えた😞こんな過激な教育は今の時代にそぐわない、一個人として子供を尊重してあげないと良くないよなあ、大人になったら親を恨まないのかしら、下手すればバットで殺されちゃうかも😫これでは創造性を養うことなんてできるのか、この様な教育して優秀な子供に育てることが人生の成功でもなんでもない、、、。スパルタ教育なのか虐待なのか、、、というのが私の率直な感想

 

それでもこの本が一定の評価を得た理由は実際娘たちは学業トップでハーバード大学イエール大学に進学し親の期待通りに育った✨長女は14歳にしてカーネギーホールでバイオリン🎻を演奏するまでの腕前にもなった。さすが一日6時間のバイオリンの特訓をしていたらプロ並みになるのでしょうか👏

 

実際、中国や韓国にはこのような親はざらにいるのでしょう。日本でも音楽🎵、スポーツ🏀、学業✐など一般の場面でこのような親はお見かけすると思う。これに対して批判する気はなく逆に賞賛できる。そこまでやらなけれは世界音楽コンクールで優勝🏆もできないし、オリンピックで金メダル🏅取ることもできない。親子で築いた過酷な成功体験記のテレビ番組でも時々出てくると私たちは感動するのではないか👍

 

ちなみにこの本の訳者であり教育の評論家の斎藤孝さんは、日本はゆとり教育、欧米式の教育の弊害が出て子供の学力低下を引き起こし、ひいては国力が衰えたと論じている😢

 

そもそも、Ms.チュアは一体子供に何を望んだのでしょう。本文で彼女が綴っています📕

”私がもっとも恐れていることは家族の衰退です。中国の古い格言に『繁栄は三世代続くことはない』・・・私は両親に言われたことを思い出しました。慎み深く、謙虚で、質素でいること・・・決して不平を言ったり、言い訳をしないこと・・・人の2倍の努力をして人の2倍の結果を出すこと・・私は娘をダメな子なんかにさせない、豊かさで甘やかさせた子にはしない、一家を衰退させたりはしないと決意した・・・。”

移民として苦労連続一世代目の親が築いたアメリカ生活。それを享受してきた二世代目の彼女のバックグランドから来た、強い信念とか危機感を感じませんか。これ(1割くらい)には共感できました😀残り9割はやはり凡人の私のやり方ではないのかな、と思いました。